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バロック建築の家22-エレメントの魔術師2

エレメントの魔術師2_400
まだ足場があって綺麗に撮れないのですが、窓枠の写真です。
洋風住宅や輸入住宅の窓枠って・・・
ラウンドしたモールディングや平板の枠等を連想される方が多いと思います。

でもバロックの時代、曲線を使ったラウンドした窓枠を石膏で模って作り出す技術も出来始めていましたが、やはり石や石膏を削って作る枠の方が、当時の技術としてはまだまだ主流でした。
エレメントの魔術師3_400
だから直線と角だけで作られた窓枠を製作しました。
しかも外側の方が厚みがあって内側の方が薄くなっていくカタチ。
写真には撮りませんでしたが、上枠は勾配をつけて水が落ちるようにしてあります。

これは雨風等が窓に吹き込み難い様に昔の人々が考え出した、窓枠・・・モールディングの原型です。
昔の人達は・・・
どうやって雨風をしのごうとしたのか?
どうやって雨だれを防ごうとしたのか?
そんな事を考えながら、エレメントのデザインや収まりを考えていくと・・・
だからこのカタチになったんだ・・・って気付く事がたくさんあります。

建築の原点には、建築の大切なエッセンスがたくさん詰まっています。

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バロック建築の家21-エレメントの魔術師1

トリムワークの魔術師1_400
エレメントとは複雑な総合体の構成要素。
格好良過ぎる言い方ですが、簡単に言うとディティールの基本要素です。
これも格好つけ過ぎですね。笑
今日から外部の造形の工事に入ったのですが、
家の中心にある柱頭が支えるペディメント=破風になる部分の仕事です。
このエレメントの魔術師は私が描いたトリムワーク等のアーキトレイヴをモノの見事にカタチにしてくれました。
ギリシャ建築の神殿の基本的な構図が確立されてから、ヨーロッパの建築はこの複雑なディティールが連続して折り重なるエレメントによって、神殿としての格式や優雅さを表現して気ました。
しかも石と石膏で・・・ 本当に昔の人は凄いです。
これらのディティールの図面を描くのに、毎晩徹夜した甲斐がありました。笑
かなり精度の高いエレメントが出来そうです。
明日もその他のディティールのご紹介をします。

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バロック建築の家20-模様のクロスを使わない1

トイレのトリムワーク1_400
このバロック建築の家のコンセプトは
ルネサンスやバロックのその当時にあった色や素材を出来るだけたくさん使用し、工業製品で覆われないようにすると言う意味合いがあります。
つまり、
石と石膏と木と鉄で創られた風合いを創ると言うことです。
もちろん色もそういった素材が持つ色で揃えたいところです。

もちろん構造や機器類は現代科学や文化のハイスペック商品も多用しないといけないので限界もありますし、調和も必要です。
トイレのトリムワーク2_400
床壁天井はオフホワイトから薄いブラウンまでのグラデーションだけで纏めるつもりです。
模様や柄の入ったクロスなどは使用しない事にしました。
そうなると・・・
空間がぼやけて、メリハリがつかない部屋になりがちです・・・
どうすれば・・・
石やタイルの貼り方を変えたり、当時石工や石で出来ていたトリムワークを駆使して同じ様なトーンの色の中で立体感を出すしかなくなります。
なるほど・・・
その当時、豪華さや美しさを表現するにはそういった手法しかなかったんだ・・・
創っていく中で気付かされたり、再認識することが多いです。
トリムワークを制して、そういった空間が出来るように挑戦している最中です。

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