今年唯一の作品-ディティール


このキッチンを創る上で、一番手を掛けたのはこのトリムワークです。
図面を作成するのが非常に詳細でした。
以前ブログにも書きましたが、トリムワークには黄金率があります。
何mm、何cmモールディングを前後させるか?
ボリューム感に対するバランスをどうするか?
これはある意味、永遠のテーマなのですが、
同じ材料(トリム・モールディング)を用意しても
デザインする人間の感性
取り付ける職人の腕
で、出来上がった形が違います。
この何十にも重なったトリムワークは
1つに出来上がったモノではありません。
1つ1つのモールディングを重ね合わせてトリムを創っていくのです。
だからトリムワークです。
西洋・米国の伝統的建築様式の魅力的な意匠の1つになると思います。
トリムワークR3
グリルを囲むトリムワークのブリッジです。
写真では分からない位の細部にもトリムワークを使用しています。
トリムワークR4
大理石のカウンターの上のキャビネットの下に回してあるモール。
これは扉を開けた時に、ドアがカウンターに擦らない為のトリムワークです。
実はトリムワークはデザインだけでなく
建築の歩止まりを解決する為に・・・
隙間を隠す為に・・・
ジョイント部を見せない様にする為に・・・
それを意匠としてデザインする技なのです。
実は日本の建築にも同じような手法はあります。
ただ、意匠が違うんですね・・・
そしてベースキャビネットに使用している柱。
トップのボリューム感に対して適度な装飾を入れてバランスをとる。
ボリューム感の黄金率も存在するはずです。
世界の建築様式の素晴らしさと
それを形にしてくれる大切な職人に感謝です。
それから・・・
輸入キッチン・輸入住宅はデザイン性だけが素晴らしいのではありません。
実は・・・
日本のメーカーが海外から影響された使い勝手も多いのです。
デザインだけで使いにくい・・・
よくそう言った誤解を持っていらっしゃる方が居るのですが、
それならば日本以外の世界の人々はみんな
使い難いキッチンを使い
住み難い住宅に住んでいるのでしょうか?

世界の建築やデザインの歴史の方が
古くて、長くて、合理的で商業主義では無いんですよ。

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