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ハワイ・ヴィラ様式の家10-風合いをどう表現するか…


またしても自ら手を出してしまった…苦笑
一発勝負の無垢のフローリングの塗装…
一発勝負なだけに…乾燥時間や拭き取り具合を試行錯誤して塗りたかった。
どうやら私の次元の拘りは、
プロとして塗装している職人さん達には生産性が合わないらしい…
そりゃそうだと思います。
今回は特にホワイト…
拭き取ると色が入らず取れてしまうのだ!
逆に残すと木目が消える…

293Floor2_400.jpg
でも魂込めて創りたい事がある…
だけどそれは打合せをしてきたお施主様と私達にしか解らない。

いつも言うけど、プロの塗装屋さんの場合、
自然塗料は上手過ぎて雰囲気が出ない…

やっかいな仕上げ。
だけど、そのやっかいを乗り越えると、風合いが出る。
いい意味でラフら自分たちの方が、
わざと拭き取りを浅くして塗料を残してみたり…
一度拭き取った後に、一部分だけ2度塗りしてみたり…
全ての仕事にそこまで拘る事は出来ませんが…
譲りたくない時があります。
これが建築の難しさと楽しさの狭間なのでしょう…
乾燥した状態を見て、また塗るか…? OKか…?
楽しみと不安の一夜である…笑

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ハワイ・ヴィラ様式の家9-化粧垂木を塗る2


実はこの化粧垂木の塗装…まだ終わってなかったのです。
乾燥してから、トップコートを塗らないといけないのです。
それも2回も!

今日の大雪が幸いし、ショールームにきっとお客さん来ないだろうから、
暖房ガンガンかけて乾かしながら事務所の廊下でトップコート塗りです。笑
でもこれが大事なのです。
紫外線による塗装の劣化や、
雨垂れ等からくるアクのシミ等を
防止してくれるのです。


同じ木に見えない様に、塗装や拭き取り加減を変えたのですが…
解りますか?
明日現場に納品です。
取付が楽しみです。

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ハワイ・ヴィラ様式の家8-化粧垂木を塗る


今年から目黒の家の現場が本格的に始まりました。
構造以外の内外装はほぼ私達が設計施工します。
南国のリゾートの様な家がいいなぁ~
このコンセプトの基
フランス瓦に塗り壁、エントランス周りにはサンゴの石を貼ります。
南国のリゾート的って高級感ありますが、
なぜかカジュアルな雰囲気もありませんか?

海のそばって、どこか素朴で安心感があるっていうか。
木とか石やレンガの自然素材の質感がギラツキのある高級感を抑えて、安らぎを与えるんですよね。

だから、この家には塗り壁の軒下に化粧垂木が必要だったのです。
だけど、擬木。
それには理由があります。
293垂木3_400
この家は外から見ると3階建て。
本物の木で作りたいけど、雨や紫外線で本物の垂木が傷んでしまったら、3階の軒は高いのでメンテナンスが大変です。
293垂木4_400
だから、ウレタン樹脂で作られた擬木を使うのです。
これなら絶対に腐ったりしません。
加えて軽量なので安心です。

293垂木5_400
だけど、難しさも…
木目のパターンに種類が無いので、同じように塗って同じ様に拭き取ると、工業製品の様に同じ双子や五つ子の垂木達に仕上がってしまうのです…
拭き取り具合の感じも、やり方によって様々…

塗装屋さんに頼むと、プロだから綺麗に均一に塗っちゃうんですよね…
イメージが出来ているのは私達とお施主様。
この家も魂込めて創ってます。
イメージをカタチにしたい…
自分たちで塗っちゃいました。笑

やっぱり良かった。
イメージ通りのかすれ具合。
同じ木に見えない様に、塗料の濃さや、拭き取り加減も変えそれぞれが違う感じに仕上がりました。
塗装って、仕上がりのイメージが出来てないと難しいんです。
拭き取り塗装も、プロじゃない方が良い意味でいい加減に塗る勇気が持てるんです。
でも、まぁ、こんな事やってるので年間数棟しか出来ないんですよね。笑
でもいいんです。
お施主様と一緒に家創りが出来て、喜んでくれたら。
拘りなのかな…好きなのかな…笑

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